- K.T.F.カスタムスプールのNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)の違いを知りたい
- Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)どう選べばいいの?
現在K.T.F.カスタムスプールはNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)の2種類が販売されていますが、どちらを買うのがベストなのか迷いますよね。
よく調べずに購入すると、高価なスプールにもかかわらず、用途が合わずに釣果を下げてしまうこともあります。
今回は、そんな失敗を避けるためにも、「カスタムパーツに大金を注ぎ込んだリールカスタムマニア」の筆者が「K.T.F.カスタムスプールのNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)の選び方」を紹介します。
この記事ではK.T.F.カスタムスプールのNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)について、次の内容をお届けします。
※見出しをクリックすると、その内容までジャンプします。
K.T.F.カスタムスプールのNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)を適切に選ぶことで、釣りの快適性、さらには釣果アップに繋がって、皆さんの釣りライフがより豊かなものになります。
ぜひ最後までお読みください。
結論「Neo(ネオ)」と「Finesse(フィネス)」どっちを買う?

先に結論をお伝えします。
Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)の3つの選択基準
要素 | Neo(に向く釣り) | Finesse(に向く釣り) |
---|---|---|
キャスト | 通常キャスト、フルキャスト主体 | サイドキャスト、ピッチング主体 |
ライン(フロロ) | 16lb以下 | 6lb~14lb |
ルアー重量 | 1/2oz~2oz | 軽量~1/2oz |
キャスト、ライン、ルアー重量の3つの要素から「どういった釣りを主体にしているか」が選択の鍵になります。
この先では、この結論の元となる情報を確認していきます。
Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)の使い分け
ここからは先にお伝えした結論に至った理由を解説していきます。
基本情報のおさらい(糸巻き量)
まずは20メタニウム用を題材にして、選択基準の肝になる糸巻き量をおさらいします。
- フロロ8lb 約120m
- フロロ10lb 約100m
- フロロ12lb 約80m
- フロロ14lb 約70m
- フロロ16lb 約60m
- フロロ8lb 約75m
- フロロ10lb 約60m
- フロロ12lb 約50m
- フロロ14lb 約45m
- フロロ16lb 約37m
参考までに20メタニウム純正スプールの糸巻き量も紹介します。
- フロロ8lb 約155m
- フロロ10lb 約125m
- フロロ12lb 約100m
- フロロ14lb 約90m
- フロロ16lb 約80m
Neo(ネオ)は純正の80%、Finesse(フィネス)は純正の50%の糸巻き量となっています。
まずは、このスプールの糸巻き量を踏まえて、皆さんそれぞれの釣りのスタイルには、どの太さの糸をどの程度巻くのかを考えることが鍵になります。
プロの使い方を学ぶ(沢村プロ/黒田プロ/平村プロの場合)
ここでは、プロの使い分けについてまとめました。
まずK.T.F.カスタムスプールの生みの親である沢村プロです。
オフィシャルブログ「サワムラ式」では、Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)の使い分けを解説されています。
↓Neo(ネオ)について
純正スプールにあるもたつき感は皆無でルアーウェイト的には1/4oz(7g)位からビッグベイトまで気持ちよく扱えるのが特徴で、低慣性でありながら飛距離は更にもうひと伸びのアドバンテージを有しながらも楽にキャストできるイージーなスプールに仕上がっているのがネオです。
http://www.karil.co.jp/sawamura/blog/page/NUM1859.html
↓Finesse(フィネス)について
使用する方の好みによるところだが軽量ルアーから1/2oz程度までの撃ちや、巻きにと私的には幅広く使って行けるフィネススプールで、
軽快なレスポンスを好む方には絶対おすすめのスプールです。
糸巻き量を調整して少な目に巻くことで軽量ルアーもゴキゲンにキャストできるのもこのスプールならではかな。
http://www.karil.co.jp/sawamura/blog/page/NUM1859.html
また黒田プロもブログ『黒田健史の「いろはにほへと」』でNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)の使い分けを解説されています。
KTFバーサタイルフィネススプール→14lb以下でのサイドキャスト、ピッチングの釣り全て(主に撃ち物)
夢屋シャロースプール→16lb以上撃ち物全て
KTFバーサタイルネオスプール→しっかりとキャストする釣り全て
https://kenshikuroda.com/tackleno_iroha/14501/
夢屋のスプールはお題とずれるのでスルーしますが、Neoはしっかりキャストの釣り、Finesseはサイドキャスト、ピッチングの釣りに向いているという内容です。
私も両方使っていますが、基本的には同じ印象を受けています。
さらに平村プロもtruth BlogでNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)の使い方を解説されています。
実際の琵琶湖での使用では
ネオスプール・・・14ポンド70mぐらい、16ポンド50mぐらい
フィネススプール・・・6ポンド35mぐらい、8ポンド35mぐらい
というのが使用しやすいレベルです。
注意してもらいたいのは、ネオスプールでは陸っぱりのヘビキャロのような超ロングキャストには不向きですが、実際のボート釣りで投げる範囲では、この50mから70mの使用する範囲ぐらい巻いた方がトラブルが圧倒的に少なくなり、バックラッシュが逆風でも無縁となります。
また、フィネススプールでは表示よりも絶対に巻き量を少なくした方が扱いやすく、ベイトフィネスのバックラッシュの原因は大半が糸の巻き過ぎにあります。
https://www.truth-biwako.com/blogs/truth/index.php?mode=permlink&uid=1544
琵琶湖での使用を前提にしているものの、超特化型なご意見でもないので、他のフィールドをメインにされている方にも十分参考になります。
インプレ(バーサタイルならNeoをイチオシします)

Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)の両方を使った筆者が、どちらかひとつを選ぶなら「Neo(ネオ)」をおすすめします。
Neo(ネオ)をおすすめする理由
- フロロ14lb:約70mの糸巻き量がちょうど良い(多くのおかっぱり釣り人に最適)
- 高いバーサタイル性能、軽め1/4ozはもちろん、1~2ozでも不思議と快適にキャストできる
私は20メタニウムには14lbを巻くことが多いのですが、ヘビキャロなど遠投を要する釣りはしないので、通常は50mもあれば十分です。
ただし、最低限を50mとするとフロロ前提では、Finesseスプールでは物足りません。
ですので、私はNeoスプールを選択して、下糸にPEの2号~3号を20~30m、上糸にフロロの14lbを50m巻いてバーサタイル(1/4~2oz)に使っています。
この使い方においては、Neoスプールの糸巻き量が、ちょうど良い塩梅なんです。
他のブランドのカスタムスプールは「シャロースプール」ゆえに糸巻き量が足りませんからね。
Finesse(フィネス)と比べて、ストライクゾーンが圧倒的に広いのがNeo(ネオ)の特徴ですので、バーサタイルな使い方とは相性が抜群です。
PEラインの下巻きがおすすめ
- 軽量化(PEはフロロよりも軽い)
- ライン交換の管理のしやすさ(100mのラインをちょうど2回交換できる)
スプールすべてにフロロを巻いても、K.T.F.特有のキャストフィールは堪能できますが、より快適性を求めるなら、PEの下巻きがおすすめです。
私の場合は、K.T.F.カスタムスプールを導入してスプールを軽量化するとともに、PEの下巻きでさらなる軽量化を意識しています。
純正スプールに14lbをMAX巻いたときと比較すると、糸を巻いた状態のスプールの総重量が軽くなるので、圧倒的にトラブル(バックラッシュ)が減ります。
また巻き心地も軽くなり、ルアーの重みをより感じられるようになります。
糸巻き量は何に影響を与えるか?
そもそも皆さんがK.T.F.カスタムスプールを使いたい理由って何でしょうか?
↓おそらく多くの方がこういった目的を持たれているのではないでしょうか。
- キャストフィール改善
- トラブル回避
糸を巻いたスプールの総重量はキャストフィールに大きな影響を与えますが、そもそもスプールに巻いた糸が、想像以上に重いのです。(糸は、スプールの働きに影響を与えやすい、回転軸の一番外側に位置している)
このため、キャストフィールの改善の鍵は「糸巻き量の適切なコントロール」と言えます。
この「糸巻き量の適切なコントロール」をパーツ交換で実現するために、カスタムスプールが存在しているのです。
K.T.F.カスタムスプールのNeo(ネオ)とFinesse(フィネス)の選択にあたって、今一度、自分の釣りに必要な糸巻き量について考え直してみてください。
まとめ
- Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)の違いを知りたい
-
最大の違いは糸巻き量です。
スクロールできますライン Neo(ネオ) Finesse(フィネス) 8lb 120m 75m 10lb 100m 60m 12lb 80m 50m 14lb 70m 45m 16lb 60m 37m - Neo(ネオ)とFinesse(フィネス)どう選べばいいの?
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- 釣り方やキャスト
- 通常キャスト~フルキャスト主体ならNeo(ネオ)
- サイドキャスト、ピッチング主体ならFinesse(フィネス)
- 使用ライン(フロロ)
- 10lb~16lbならNeo(ネオ)
- 6lb~14lbならFinesse(フィネス)
- 取り扱うルアーの重量
- 1/2oz~2oz主体ならNeo(ネオ)
- 軽量~1/2oz主体Finesse(フィネス)
- 釣り方やキャスト
